ニューヨークの安宿情報
短期旅行者のために、ニューヨークの安宿情報についても書いておこう。ネット上のホテル予約サイトで調べても、ニューヨークは、ドーミトリー(たこ部屋)で50ドル、1人部屋だと100ドル程度するので絶望している人も多いだろう。
そうした中で、最安は、思った通りやはりチャイナタウンだった(以下、あくまでも2017年4月段階の情報)。Bowery Streetに、50ドルで一応個室(シャワー、トイレ共同)の宿が2カ所あった。そのうち福興旅館(なぜか英名はNew World Hotel)に泊まってみた。
3畳もないような狭い部屋。ベッドが入ると他にほとんど隙間がない。2階分70室くらいでシャワー、トイレ上下2箇所だけなので、ふさがっていて緊急時困ることがある。隣数軒の部屋の声と音が筒抜け。咳払い、カップラーメンをすする音、ワープロ打つ音さえ気を使う。お、きょうは隣に日本人女性二人組が入った。何をしゃべっているか全部わかる。大阪弁だな。
が、途上国の安旅行に慣れた身には上等だろう。シーツもきれいだし、バスタオル、石鹸、歯ブラシが付いている。隣で夜中まで音楽をがんがん鳴らしていても私は眠れる。前の晩泊ったドーミトリーでは身の動かし方さえ気を使い、特に夜は何もできなかった。が、ここは一応個室なので、足を投げ出し、気ままな姿勢がとれる。部屋でカップラーメンも食えれば、乱雑に物をおいたままにもできる。鼻孔の指による清掃もできる。ワープロも打てる。人間にとってプライバシーはほんと大切だ、と再確認できた。