メトロポリタン美術館

NYメトロポリタン美術館。
NYメトロポリタン美術館は、大英博物館、ルーブル博物館とならぶ巨大な博物館。

メトロポリタン美術館に行ってきた。大英博物館、ルーブル博物館と並び称される博物館だ(英語で言うと「メトロポリタン芸術博物館」)。セントラルパークの東側、5番街に面している。

美術の教科書で見たような絵画がたくさんあるのにびっくりした。モネ、ルノアール、ドガ、マネ、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ…。フランスが怒るのではないか、と思うくらいたくさんある。ぶるぶる震えた。(館内が寒いせいもあるが)。

あんなに有名な絵画、その実物が、私の目の前にナマで置いてあるのだ。ガラスに入っているわけではない。特に警備が厳重なわけでもない。人がわんさと群がっているわけでもない。至るところに有名絵画があるので、人だかりも分散する。

フランス絵画以外でもレンブラント、フェルメール他、有名画が目白押し。もちろん、その他、ギリシャ・ローマ美術、古代エジプト美術、アメリカ美術、日本・中国、インド、中東の美術…、基本は博物館なので、世界中の先住民たちの美術品や、社会主義国のプロパガンダ作品、楽器、写真、武器・甲冑、と何でもある。

広大な館内をハイキング

基本2階建てだが、広い。何百もの展示室(ギャラリー)に分かれている。

猫に小判の私は、体を鍛えるため、冷房の効いた涼しいところを歩きに来ただけなのだが、ほぼ歩き続けて5時間。それでも全部見られないで閉館時間(午後5時)になってしまった。この間、息子の友人たちとニュージャージーの山歩きをしたのだが、その時より歩いたのではないか。

マンハッタンの街は碁盤の目で、まず迷うことはない。磁石(コンパス)を持っていくことはない。しかし、メトロポリタン美術館では、無数の部屋を回っているうちに方向感覚が狂い迷子になる。コンパスを持って来ればよかった、とマンハッタンに来て初めて感じた。

働いている人

しかし、就活にいそしんでいる毎日。どうしても働いている人に目が向いてしまう。(警備や案内であちこちに)ずっと立ってる人たちの仕事はどれくらい大変なのだろう。どんな気持ちで立っているのか。いくらもらっているのか。日本語話す人を募集してたりしないかな。お、あそこの輩は、さっきからずっとスマホいじっているぞ。

ニューヨーク市IDカード

この素晴らしい美術館(博物館)が、ニューヨーク市IDカード(IDNYC)を持っているとただで入れる。通常の入館料(一応、寄付)は25ドル(シニア17ドル)だが、IDNYCを見せれば1年間の「会員」になれ(通常最低料金80ドル)、いつでも無料で入れる。何とありがたいカードなのだ。ホームレス、未登録外国人を初め、他のIDが取得できない人でも取れるID、と公式にうたっている。住所証明などが取れずに困っていた私も、このIDカードを真っ先に取った。すると市内の多くの博物館その他施設に無料、または大幅割引で入れるようになる。特典付きのIDカードなのだ。

たぶん、特典を付けないと、ホームレスや未登録外国人だけが取得して、その証明のようなIDになってしまうから、一般の人もどんどん取得してくれるようにしたのではないかと思う。書類仕事で苦労している副産物で、いいIDカードが手に入った。求職失業中は、博物館まわりもがんばってみよう。