私は月々の携帯料金を約400円で済ませている。日本では月々の携帯料金出費が一人平均6000~7000円程度と聞く。若い人だと、万単位の金額になるらしい。いや、アメリカでも使い込む人はもっと使っているのかも知れないが。
プリペイド方式がお得
私が入っているのはT-Mobileという携帯会社のプリペイド方式。自分のスマホに同社SIMカードを差し込んで使う(SIMロックフリー)。Pay As You Goというプランにすると、3ドル(約330円)で月30分の通話、または30本のテキスト(SMS)の送受信ができる。まだ取られていないが、よくわからない各種税金などを含めても400円。これ以上必要な場合は1分・1本の送受信10セントの追加料金となるが、私の場合そこまで行かない(アメリカの携帯は、従量制の場合、かかってきた電話にも料金を取られる)。ビジネスで使う場合や四六時中携帯を手放さない人には足りないだろうが、私のような退職老人には十分だ。各種手続きや本人確認コード送付で携帯番号が必要な場合もあり、そのために加入している感じもある。
日本に居た時から携帯が嫌いで持っていなかった。どこに行くにも追いまわされている感じで嫌じゃないのかね。頻繁にアクセスするメールでほとんどの用事が事足りる。家や職場に居るときには固定電話があるので、連絡がつかないというわけでもなかった。今のニューヨークの暮らしでは、こちらからかけることはまずないし、受信は留守電(ボイスメール)だけにしている。
留守電を使えば無料で電話を受けられる
留守電なら通常、受信に料金を取られることはない(あまり知られていないですね)。ただ、留守電チェックは特定番号に電話する形なので、ここで電話代が発生する。留守電をチェックして何も入ってなくても通信料金がとられてしまうということだ。そこで奥の手。ウェブ上で留守電をチェックする。そうすれば無料で留守電を聞ける。他の携帯会社は知らないが、T-Mobileはこれができる。自分の携帯電話アカウントにアクセスし、「ボイスメール」に行って音声データをクリックして再生する形だ。これで受信については、いくらかかってきても料金がかからないことになる。間違い電話やプロモーション(販促)の電話がかかってくることも多く(むしろその方が多い?)、これにいちいち料金を払っていてはたまらないので、この作戦はある意味必須だ。日本に帰った時など、アメリカ国外を旅する時も、来た電話を無料でチェックできる。
ネットは無料Wi-Fiなど、国際電話はSkypeなど
月3ドルのプランではネット接続(データ通信)はできないが、これも家、職場、ホテルなどに居るときは無線LANなどで無料でネットが使えるのだから別に困らない。出先でも、お店、カフェ以外でも、地下鉄駅、公園、歩道、図書館などいろんなところで無料Wi-Fiが使える(日本もがんばって)。それなのに、何でそれ以上わざわざ携帯通信でネット接続するのか私のような退職老人にはわからない。また、どうしても本格的な携帯ネット接続が必要になったら、T-Mobileでは、1日500 MBまで5ドル、1週間1GBまで10ドルのデータ通信パスが購入できる(今のところ、まだ必要になったことはない)。
日本の家族などに電話をかけることは多い。そういう時はパソコンでSkypeを使う。無料だ。通常の固定電話でも、Skypeを通せば1分2.3セント(約2円)でアメリカから日本にかけられる。わざわざ出先から携帯通話で日本に電話する必要はない。
仕事上その他で、緊急連絡が常に必要な人はこういう使い方はできないが・・・と書きながら、いや待て、仕事でも職種によりこの程度の使い方で充分な場合も多いのでは。携帯通話代の出費で困っている人は参考にしてください。