緊急帰国 -帰国した方が安い歯科治療、実質ただの飛行機代

歯が痛くなり緊急帰国した。アメリカで歯科は通常、保険が効かず、高額になる。結局、ほぼ壊滅の1本を抜歯、他の虫歯2本に詰め物(クラウン)をし、歯周病の治療も。計約1万6000円で済んだ(国保適用)。アメリカでやったら数十万円になるのではないか。

メキシコに行くより安い

安く歯科治療をしたいアメリカ人はメキシコに行って治療する。確かに数分の1から10分の1程度になる。しかし、それよりも日本に帰った方がさらに安い(一年以内の海外滞在で国保加入を継続していた場合)。例えばここに米国内とメキシコ内の歯科治療代比較が出ているが、アメリカの治療費があまりに高いのでメキシコが安く感じる。しかし、日本はそれよりも安い。例えば奥歯の抜歯は米国内で400ドル(4万4000円)、メキシコ80ドル(約9000円)だが、日本なら3割負担で約800円だった。レントゲン、薬代などを含めても2000円程度。ありがたいことだ。

移動費も日本に行くのもメキシコに行くのもあまり変わらない。米墨国境の街までの最安航空券は日本への最安航空券とほぼ同額。バスでもニューヨークからだと往復5万円程度かかる。

名古屋までの往復航空券451ドル

日本(名古屋)までの航空券は451ドル(約5万円)だった。エアチャイナ(中国国際航空)で北京経由。もちろん直行便やピークシーズン時だとその2倍以上だが、時期や発着時間を選ばず、何回、何時間待ち経由でもかまわない私のような人間はとにかく安ければいい、となる。いろんな航空券予約サイトを比較表示してくれるSkyscannerサイトで、いつが一番安いか、帰りを何日にすれば安くなるか、どこ経由がよいか、大阪行きか名古屋行きでどっちが有利か、あるいはひょっとしてヨーロッパ廻りの方が安いか、などあらゆる可能性を気のすむまで調べられる。そして451ドルを見つけた(Skyscannerは燃料代他すべて込みの料金を出してくれる点がいい)。確かに週末は高い。だが、よく調べると今回の場合、意外にも日曜夜出発が最安だった。とにかくあきらめず、あらゆる可能性を調べる根気が大切ということだろう。「え、マジか」と思う安い便を見つけたら(もちろん場合によるが)躊躇せずその場で予約してしまう。じっくり考え翌日に…などとやっていると値上がりしてしまっていることがよくあった。何かのバグかと思うような値段でもその場で即予約してしまえばこっちの勝ちだ。

今回の451ドルは、必ずしもバグ的値段ではない。中国系航空会社の中国経由日本便は500ドル以下の値段が頻繁に出る。航空会社自身のサイトでも1カ月前くらいならその辺の値段がある。混み具合のせいか名古屋便が行程に入ると全体的に安くなる気がする。

一旦帰国すればクジットカード旅行保険が復活

私の場合、クレジットカード付帯海外旅行保険のお世話になっている。3カ月が上限だ。すでに切れていたが、一旦日本に帰ればこれがまた3カ月有効になる。現在アメリカで月160ドルの海外旅行保険に入っているが、これを3カ月分節約できる。航空券代451ドルがまるまる浮くことになり、ただで日本に帰れるのと同じだ。

海外で新規加入できる旅行保険

ついでに医療保険のことに触れておく。私はまだこちらの高齢者健康保険(メディケア)に入れていないので、海外旅行保険をつなぎつなぎで使っている。日本の海外旅行保険は、外国滞在中に新規加入できないが、外国の保険では、渡航後に入れる旅行保険がいろいろある。一番有名なのがワールドノーマッドだろう。オーストラリアの会社で、保険料は例えば1年で1538ドル。治療費補償500万ドルまで、100ドル自己負担。これなら日本の国民健康保険、アメリカのメディケアより安いかも知れない。しかし、残念ながら年齢制限が64歳で私はだめ。代わりにLiaison Internationalという保険に入っている。これは在外米国人が米国に一時帰国する際にも使えると明記しているので私にはちょうどよい。60才代後半で補償内容を治療費上限5万ドル、250ドルまで自己負担、5000ドルまで2割負担とした場合、月160ドル程度の保険料。期間が45日までに限られているが、再契約すれば大丈夫で、これを続けていた(が、これから3カ月は休止できるということ)。

修理工場で部品交換してきた

とにかくこのようにして貧乏な私でもいろいろ医療費の危険からはある程度身を守れている。特に歯科治療は日本に行った方が絶対安いということが今回わかった。短期の帰国で、ついでに市の定期健診、がん検査、インフルエンザ予防接種とあらゆる医療関係をこなした。ニューヨークの精進生活で体重が5キロ減っていたが、この帰国で1キロ取り返した。ポンコツ中古車が修理工場に入って精密検査と部品交換をした感じ。口の中を血だらけにして皆様にお会いするどころではなかったが、厳しい生活の中しばし休憩のようでもあった。