ニューヨーク、ただいま大吹雪中

1月4日、ニューヨークが大吹雪だ。

ブルックリンの吹雪
ニューヨーク市ブルックリンの住宅街。2017年1月4日正午ごろ。

外に出ようとしてアパートのドアが雪で重く、開けるのに苦労した。「爆弾サイクロン」なるものが大西洋沖を通過中だという。気圧は951ミリバール(ヘクトパスカル)というから大型台風並みだ。空港が閉鎖されたという。膝上まで覆う長靴でもないと外を歩けない。雪は横殴りだ。だんだん風の音が強くなった。

気温は摂氏-5度でそんなに寒くない。このところ、-10度以下に下がる日も続いていた。しかし、この南から来た爆弾低気圧が北大西洋に去れば、強烈な「西高東低の冬型の気圧配置」になり、北極からの寒気が流れ込んでくるはず。予報では-15度程度になるらしい。

しばらく外に出られないかも知れない。そもそも店は開いてるか。食糧を心配した。ちょうど米、パン、ヌードルを切らしたところだった。しかし、麦がいくらか残っている。これで1~2日はしのげるだろう。

何でこんな極寒の地に巨大都市ができたのか不思議だ。しかし、ニューヨーク市はまだいい。北のボストン、五大湖地方、カナダはどうなっているんだ。数日前、ニューヨーク州北部で-32度を記録したという。ニューヨーク州は意外と北部に伸びていて、トロントより北に位置する地域もある。

-20度までは体験したことはあるが、-30度など経験したこともない。経験したくもない。

しかし、寒い所は暖房がしっかりしている。屋内は、この貧乏アパートでも常に24~25度に保たれている。セントラルヒーティングの管に温水が通り、24時間寒さ知らずだ。夜も毛布1枚で寝られる。水道も温水もガスも出て、ネットもつながり、中に居る限り、何の支障もなく暮らしていける。