アマゾンを舟で渡る(動画紹介)

昨年5月の南米旅行の際、アマゾン奥地の3国国境地域に行った(ブラジル、ペルー、コロンビアが国境を接する)。さすがアマゾン。熱暑で私も体調を崩したが、カメラも壊れた。しかし、どういうわけか動画は撮れたので、後で静止画を抽出する目的で、短い動画を撮り続けた。用が済んだら動画は捨てる(消去する)つもりだったが、見直すとなかなか捨てがたい。現地では、さして貴重とも思わず撮った荒い動画だが、この極寒のニューヨークで見ると強烈だ(ハイ、ただ今はニューヨークに居ます)。そこで、下記に紹介。

最初に現れる街はコロンビアのレティシア。そこの波止場から小さなモーターボートに乗り、ブラジル側のタバティンガを目指す。この地域には、コロンビアのレティシア、ブラジルのタバティンガ、ペルーのサンタロサがアマゾンを挟んで国境を接する。ここからどちらの方向に行っても「緑の地獄」にはばまれどうせ遠くには行けないから?この地域だけ国境自由往来の特区になっている。たくさんの小舟が3つの街を行き来している。

舟は入り江にある波止場を出て徐々にアマゾン本流に。

さあ、出たぞ、アマゾン本体。この広さで河口から2600キロの「上流」だ。対岸に見えるのがペルー側のサンタロサの村。いや、対岸じゃなかった。そこは中洲。その向こうにさらに広いアマゾン分流がある(本流が大きく二つに分かれている。波止場のある「入り江」も厳密には小さい分流だった)。「上流」にもかかわらず、分流(派川)と蛇行が複雑に絡み合い、どう見ても河口デルタのようだ。どこまで広いんだ、アマゾン。何しろ、地球上の全河川流量の4分の1はアマゾンを流れるという。

舟は下流方向に進んでいる。方向としてはこの辺ではアマゾンは南向きの流れ。やがて左手、ブラジル側タバティンガの波止場に着く。活気ある港。アマゾンでは港こそ主要交通ターミナル、街の中心、繁華街。丘の上に登るとアマゾンの全景、あ、いや半景が見えた。対岸はペルー領サンタロサのある中洲チネリア島。その向こうのさらに広いアマゾン分流は見えない。