雪の公園に出てくるリスは、どこに寝ているのか(NY)

公園にはリスが居ます。

あちこちを走り回ります。

 

走ったかと思うとピタリと止まる。本当にピタリと微動だにせず、まわりの様子を瞬時にうかがって、また走る。走ってピタリと止まりまた走り。何かを察知すると、ずっと動かないことも。その時の彼らの動かなさは本当に見事で、物体と間違うくらいです。外敵から身を守るため、こうした身のこなしを進化させたのでしょう。

何と、冬でも冬眠しないようです。厳寒のニューヨーク。雪が降った公園にも姿を現します。いったい、寒さをどうしのいでいるのか。どこに寝ているのか。ずっと気になっていました。

雪に覆われた地面を掘り返すような動きをしているリスも居ます。

お、木に登っていきました。

樹上での行動もなかなか敏捷。犬や猫や人間など、地上には危険がいっぱいありますから、木に逃げられるというのは優れた生存能力ですね。

そして、木の中にできた洞(ほこら)に入っていきました。やっとわかりました。彼らはここを寝ぐらにしていたのです。わかりますか。拡大してみましょう。

気づきませんでしたが、よく見ると、木にはあちこちに穴があるのですね。どうしてこのような穴ができるのかわかりませんが、なるほど、ここに入れば雪でも大丈夫なのでしょう。少しは暖かいのかも知れません。

日本は桜が満開になってきたとのこと。しかし、ニューヨークはまだ冬ですね。厳寒ではなくなってきましたが。先週もこんな雪景色になりました(3月21日夜)。リスたちも大変でしょう。

市公園局のサイトに、公園のリスたちの生態が説明されていました。「真のニューヨーカー」たる彼らはeastern grey squirrelという種類のリスだとのこと(トウブハイイロリス。リス科・リス属、北米原産)。木の実などを、確保できるときにたくさん採って、地面の中などに隠しておくようです。冬にはそれを掘り出して食べる。自分たちだけで生存する力を備えているので、エサなどを与えないよう注意してます。人間が与えるエサよりずっと健康なものを食べているとのこと。犬を公園に放し飼いにしないようにとの注意も。そうか、夜、飼い主たちがチェーンを付けて散歩させているのは、走り回るおじさんを襲わないようにするためだけではなかったのだな。

それにしても見事な動画と画像。さすがプロにはかないません。