『アメリカの図書館を使い倒す ―記事データベース、E-BOOK』を電子出版

このほど、KDPの電子書籍『アメリカの図書館を使い倒す ―記事データベース、E-BOOK』を出版しました。やや高いですが^^; 出版記念キャンペーンで6月28日(木)午後3時59分まで無料でダウンロードできます。

副々題名は「電子化進むニューヨークの図書館事情。インディー電子出版の興隆。日本在住者もアメリカの電子図書館が使える」です。下記が紹介文。

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本書は、アメリカの電子図書館の現状をレポートし、その内容や使い方を解説したものです。筆者が在住するニューヨークの図書館を中心に扱っていますが、アメリカはどこでも同様の「図書館の電子化」が進んでいるので応用がききます。数千紙誌の新聞・雑誌記事データベースや数万~数十万冊の電子書籍(e-book)、数万本の映画ストリーミングが利用できるようになっています。図書館カード番号を入力して自宅などからオンラインで使うことができます。

アメリカに滞在する駐在員、ビジネスマン、留学生などは直接役立つと思います。大学に留学している人は大学図書館で同様の電子情報にアクセスできるので、語学留学の人たちにこそメリットがあるかな。日本の研究者も、本格的なデータベースなどが使えるので、アメリカに来て仕事をした方がよいかも知れません。

本書で詳しく紹介したように(「はじめに」や第6章)、短期の観光でアメリカに行った人もビジター用図書館カードが取得でき、3カ月程度は電子図書館が無料で使えます。ニューヨーク州のNOVELnyなどの電子図書館サイトはその手続きさえ要らず、州内から接続すれば無料で使えます。ニューヨークの空港での僅かな乗り換え時間に試しに使ってみましょう。さらに年50ドル程度の料金を払えば、日本に居ながらアメリカの電子図書館を使うこともできます。ネット時代には図書館も国境を超える可能性があります。

今、アメリカの公共図書館の9割以上が電子書籍をオンラインで貸し出しており、ホットな話題になっています。この電子出版のアメリカの現況もまとめておきました。一部メディアで電子出版は頭打ちになったと報道されていますが、伝統的大手出版社の電子書籍が頭打ちになっただけです。個人で出版する「インディー出版」が活況を呈し、本の革命が始まっています。図書館がこれに一枚かんでいます。

(目次)

  • はじめに
  • 第1章 雑誌・新聞記事データベース
  • 第2章 州の電子図書館
  • 第3章 電子書籍(e-book)の貸出し
  • 第4章 米公共図書館の94%がe-book提供
  • 第5章 図書館のe-book貸出しは民業圧迫か
  • 第6章 日本から使えそうな米図書館も
  • (コラム)印刷本は3D情報空間だ
  • 第6章 アメリカの公共図書館:概観
  • 第7章 アメリカ図書館の歴史
  • 第8章 米国電子出版の現状
  • 第9章 「e-book販売が頭打ちになった」は誤解
  • 第10章 「自費出版」でなくて「インディー出版」
  • 第11章 図書館の課題とインディー出版

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