シチリア・カターニアでスリランカ・カレーを食べる

なんでシチリアでスリランカ・カレーを食べているのだろう、と思いながら、ファストフード店「セイロン・レストラン」で辛い飯をほおばった。

昨夜、シチリア東部のカターニアに着いた。このイタリア南端とも言える街に、中国人が住んでいるのにびっくりした。宿探しで街をうろついたとき、再開発で市街が壊されている一角に「〇〇貿易」などいくつか漢字の看板があって、中国人が荷物の出し入れ作業をしていた。今朝になって街を歩いても中国人家族の姿などを見る。

大したものだ、彼らはここにも進出してEUの一角にくらいついている。日本人にこのバイタリティはあるか。

明らかに黒人街と思われる一角もあった。シチリアはアフリカ大陸がすぐ南に迫っている。そして、そのはざまにインド系のお店もあり、宿の近くを歩いていると、絵入りメニュー看板に「Rice and Curry 3 Euro」とあったので入ったのだ。

リーズナブルな値段だ。外食は「マック・バーガー2つ2ユーロ」にパターン化しちょっと飽きてきていたので、新メニューに挑戦した。(マック・バーガーはEUのどの国に行っても見事なまでに1個1ユーロの同一料金だった。英語を選択してデジタル・オーダーでき簡単でいい。)

チキンとエンドウ豆のカレー合え、そして大量のライス。冷たい料理だったが、久しぶりのご飯でおいしかった。

カターニアの街並み。
街からもエトナ山が見える(所もある)。カターニア港の波止場から。(噴煙は山の裏側にたなびいている模様。溶岩の吹き出しも角度的に街からは見えない。)
街の象徴、サンタアガタ大聖堂。1090年創建。1693年の大地震で壊れ、バロック調で建てかえられた。
大聖堂の前はドゥオーモ広場。街の中心と目されている。中央に「像の泉」がある。象はカターニアのシンボル。中ほどに位置する像は写真ではこっちを向いていて、ちょっと見にくい。その後ろにあるのがバロック建築のザッパーラ館。
ドゥオーモ広場から北に走るメイン通りのエトネア通りに沿っていろいろ名所がある。これは大学広場のカターニア大学校舎。1434年設立のシチリア最古の大学。

 

同じくエトネア通りに面して古代ローマ時代の野外劇場が発掘されている。2世紀につくれたもので、1万5000人を収容できたという。
庶民の街のカルロ・アルベルト広場に行くと、巨大な青空市場がある。
同上。     
こちらは、ドゥオーモ広場裏手の魚市場。
様々な文化的背景をもつ人たちが暮らす。漢字の看板もよく見る。