グラナダの宿

1150円の宿

いい宿だ。これならな長期滞在したいと思わせる。適度な広さの白い壁の部屋。窓からは日が差し込み、ベッドはきれいで、机とイスもあって勉強できそう。機能的で必要充分。トイレシャワーは共同だが、ほぼ専用に使えそうだ。これで1泊8ユーロ(1150円)だ。

私の泊まるのは常に、booking.comで一人部屋での最安。この宿は学生向けのResidencia de estudiantesというところだ。近くにグラナダ大学がある。学生向け宿というのは私の好みに合うようだ。質素で低料金で、しっかり勉強する環境は整っている。

グラナダは他のアンダルシアの街に比べても物価が安いようだ。宿代も安いが、外食関係も安い。アラブ系のファストフードなど。グラナダに来て外食に挑戦するようになった。

シエラネバダ山脈があった

南東方向に何とシエラネバダ山脈がある。なつかしい。サンフランシスコに居た当時、ヨセミテやタホ湖などのある(カリフォルニアの)シエラネバダ山脈によく行った。しかし、シエラネバダはこっちが本家だ。新大陸に来たスペイン人が故郷を思って命名したのだろう。「雪のある山」という意味らしい。確かに白い雪がかかった山脈だ。最高峰はムラセン山の3479メートル。

海(地中海)からの雲がこの山脈でさえぎられるのだろう、スペインに入ってから最初の快晴だ。

最後のイスラム王朝があった街

3日前にモロッコからスペイン南端アルへシラスへ来た。その後英領ジブラルタル、マラガを経て、きょう(17日)グラナダ着。アルハンブラ宮殿のあるアンダルシア地方随一の観光地だ。

最初来る予定ではなかったが、モロッコで、テトゥアンやシャウエンなど、アンダルシアを追われたイスラム教徒たちの街に滞在し、彼らの悲しい歴史に触れた。1492年に最後に陥落した彼らの首都グラナダにぜひとも行かねばならないと思った。アルハンブラ宮殿は、イベリア半島イスラム文明の象徴だったのだ。

バスターミナルから街中心部まで歩いた(お薦めできない)。白銀に輝くシエラネバダ山脈が遠くに見えた。
シエラネバダ山脈アップ。左手が最高峰のムラセン山(3479メートル)。
夕暮れのグラナダ全貌。サクラモンテの丘(サンミゲル展望台)は若者のデートスポットになっているようだ。左手にアルハンブラ宮殿が見える。