Word文書内で画像の大きさを揃える方法

ワード(Word)文書内の写真など多数ある画像の大きさを一括して揃えたい場合がある。例えば文書を2段組みなどに変えた場合、写真が大きすぎて、これをまとめて小さくしたい、というような場合だ。図の折り返し指定を「行内」にしている場合のやり方が、なぜかウェブ上では出ていないようなので、ここで紹介。

「行内」以外になっていれば、一つの画像サイズを変えてから次々に画像を選んでF4キーを押していく方法や、あらかじめシフトキーで全画像選択して一括サイズ変更するやり方があるし、その説明はウェブ上でよく見る。しかし、図が「行内」指定になっている場合はこれはできない。そしてあいにく、普通は初期値の「行内」指定にしている場合が多いし、そのやり方に慣れている。この場合は次のようにしたらよいだろう。(以下、Word 2007での操作で確認した)

画像検索とサイズ変更のマクロをつくる

キーボード操作を登録したマクロ(キーボードマクロ)をつくれば処理が簡単になる。マクロついて詳しくは省くが、作り方は「開発」ー>「マクロの記録」をクリックする。Ctr-Qなど適当なキーにマクロを割り当てる。すると、以後のキー操作が登録され、最後にマクロ記録の終了をクリックすれば登録が終わる。後はをCtr-Qなど登録したキーを押していけば、マクロが実行される。

Wordの検索では、文字ばかりでなく「グラフィック」を検索するという芸当もできるので、まずグラフィックを検索してそのサイズを「幅・固定・何ミリ」「縦横比固定」などで指定してやればいい。「図ツール・書式」ー>「サイズ」で「図の書式設定」ディアログボックスを表示させればマクロ記録中でもサイズ指定ができる。(右クリックは効かない。)

最後にカーソルを1文字分右にもっていく操作をして「記録終了」すれば、マクロができている。(この最後にカーソルを右に1文字分動かすのがミソで、これをやらないとマクロが同じ画像を繰り返し「発見」して同じサイズに「変換」し、あたかもマクロが動いてないかのような状態になる。)

あとはマクロを記録したキーを次々押していけばすべての図がことごとく同じサイズになっていく。図が1000枚あれば(そんなに入れる人はないと思うが)1000回押す必要があるが、同じキーを押し続けるだけなので簡単だ。

ただ、実際上は、写真(図)によって、異なる処理をする必要があるかも知れないので、できれば、その写真を見てから実行するようにマクロをつくるのが望ましい。まず写真をクリックした状態からマクロの記録をはじめて、次のグラフィックを検索したところで記録を終了させればよい。