キリマンジャロが未明からよく見えた7月23日(前記事末参照)、昼になっても見え続ける気配なので、外を回り、いろんな場所のンジャロ様を撮影することにした。
ミニバス、オートバイタクシー、乗り合いマイカー
この日は、途中でミニバスやオートバイタクシーを駆使した。料金はミニバス10キロ程度で100Kシリング(120円)。オートバイタクシーはその2、3倍の目安だった。オートバイタクシーは、そこら中にあふれているが、やや危険だし、料金も高めなので、できるだけミニバスを使っている。ミニバスでなくても、乗用車で同じように客を拾っている人が居るので、それらしい車(やや年季の入った地元の人の車なら皆そうだ)が来たら手を上げて乗る。それが庶民の普通の交通手段になっている。
同上。
マサイのおじさんからアドバイス
引き返したきっかけは、この辺で、マサイの衣装に身を包んだおじさんからアドバイスを受けたからだ。これまでも街で何人かマサイのおじさんと話したことがあるが、いずれも威厳があり誇り高いと感じさせる雰囲気がある。「おまえ、歩いて国立公園入口まで行くつもりか」と驚かれ、3000Kシリングほどを出しオートバイタクシーで行け、とアドバイスされた。かなり遠いので、運賃もかかる、そしてここから先は民家もあまりなく野生動物が出るので危険だ、という。住民主導型の自然保護自治組織「コンサバンシー」の決まりとしても、危険なのでこの道を歩くのを禁じているという。「歩いているのが見つかるとつかまるぞ」とも。
単なる脅かしででないことは、これまでの経験からもわかった。おじさん、ありがとう、引き返すよ、と握手して別れた。
「歩いていたらつかまる」という規則は、後でウェブで調べたが、見つからなかった。車でどこどこに駐車してはダメ、公園内の走行路をはずれてはだめ、警笛を鳴らしてはダメ、常に歩行する動物優先、など車で来る場合の注意書きはたくさんあった。歩いて行くようなばか者は居ないのだろう。