大山鳴動して鼠一匹、という人がおられるだろう。
いや、ネズミ一匹でも出てくればいい。それこそ仁王顔に顔をゆがめ、汗だらで力もうとも、もうんともすんとも言わない苦しみを味わっている人もおられるだろう。
あるいはロダンの「考える人」のように、なぜ出ないのかを考えて待つ人も。あるいは、(公衆トイレの)隣にだれか入ったので気になって止まり、「天上天下唯我独尊!」をひたすら念じ、踏ん張る人も。(いないか、そんな人。)
便秘にてきめん効くこんな方法があるのに、教えておかないのは申し訳ない。これは社会への奉仕だ、と書き留めておくことにした。いずれも危険な方法ではないのが、むろん私は医学専門家ではないので、ご採用は自己責任で。
1.パイナップル
これが決定版ですね。前の日にパイナップル4分の1くらいを食べておくと、翌日きれいに出るものです。食べ過ぎてはいけませんよ。食べ過ぎると出過ぎて大変なことになる。人により違うと思うので、少量から初めて試してみるのがいいでしょう。リンゴでもある程度代替できますが、やはりパイナップルの効果にはかないません。
2.コーヒー
朝、一杯の濃いコーヒー、あるいは薄いコーヒー2,3杯。だいたい人は目覚ましに朝コーヒーを飲んでいるので、新しい対処法とも言えないでしょう。これは明らかにカフェインの効果ですね。その証拠に市販されているカフェイン錠剤を飲んでも同じ効果が得られます。その際は200ミリグラム程度(通常2錠)に抑えること。カフェインは大量だと毒物です。旅先でなど、どうしてもコーヒーが飲めない場合があるので、その場合私は錠剤を重宝しています。
前日のパイナップル、朝の濃いコーヒー。これで問題解決です。それでもダメという事例を私は知りませんが、それは相当重症ですね。医者に診てもらう必要があるでしょう。何も問題がないということであれば、残りは、食生活を改善する方策でしょうか。
3、食生活改善、その他
野菜、果物を多くとる。そして不溶性食物繊維を取り過ぎないようにする。私の場合、ご飯ばかり食べ過ぎているときにその傾向が出たことがあります。小麦系のパンや麺類をある程度食べるようにして難局を切り抜けたました。
その他、散歩など適度な運動をするとか。あるいは「銀行残高不足でクレジットカードが止められた」など緊急事態に遭遇すると、人間というのは焦って便意ももよおすようです。しかし、こんな緊急事態は狙って起こせるものではありませんし、お通じにはよくても心臓には悪いですから、試さない方がいいでしょう。