自転車:エルセリートからオリンダへ

自転車でイーストベイ山地越え、の第2弾

8月24日(土)、エルセリート(バークレーの北)で日系人仲間のテニス会に参加させて頂いた後、コンコード方面を目指した。すでに逆方向から1回完走しているのだが、今度は、幹線路でなく、裏道の静かなルートを探索してみようと思った。

北、リッチモンド方面の住宅街裏通りをぐるっと回った後、ワイルドキャット・クリーク(渓流)リージョナル(広域)公園のハイキング兼自転車道に入った。

地図上の道路標示をよく理解していなかった。自転車も走れる道だといっても、要するに登山道だ。舗装されていない急坂を自転車を押して登るはめに。

ハイキングコースなので、下り坂にもなるが、そうすると今度は悪路走破のマウンテンバイクの世界になる。おいおい、俺はこんな趣味ないぞ、街から街へ自転車を使って行きたいだけだ、と思いながらも、途中で引き返すのもしゃくだ。行くところまで行ってみよう。息子から譲り受けた自転車が、一応マウンテンバイクなのが助かった。この山道でもタフに走れる。体にはきついが、眺めがいいところもあり、それなりに楽しい。今後イーストベイの山中を行き来するからには、一度はこうした経験をしておくものいいだろう、と自分を納得させる。

今回の自転車走行ルート。OpenStreetMap, CC-BY-SA 2.0.

おいおい、これは完全に山道だよ。自転車道とは言えない。サンパブロ・ダム通りからクラーク・ロードに入り、さらに登る。このあたりはワイルドキャット渓谷広域公園に入っている(日本で言えば県立公園のようなもの)。

見晴らしのいい展望台に出た(登ってきた北方向の眺望)。牛が居る。公的なリージョナル公園になっているのだが、牧場が私的に運営されているらしい。この牛の方に進んで行くと、景観美で知られるニミッツ・ウェイ自転車道に出られるのだが、整備不良のため自転車通行禁止と書いてある。止むを得ない、写真左手の方に下ることにする。
ベルガム・トレール(山道)を下りて、自転車道でもあるワイルドキャット渓谷山道に向かう。この途中もなかなか眺めがよい。はるかかなたに、サンフランシスコ湾と霧に覆われたサンフランシスコ方面が見渡せる。左手遠方に、かすかに高層ビルの先端。近景の街は、リッチモンドからバークレーに至るイーストベイの住宅街。

しゃにむに山道を進んでいくと、マウンテンバイキングもそんなにつらいことばかりではないぞ、とわかってきた。山道でも平らな道や下り坂もあるわけで、そういう所は自転車に乗って進めるから、歩くより楽だ。そして、上り坂でも、自転車を押すという行為は、ほら、我々高齢者がショッピングカートのような「歩行補助車」を押すのに似て、丸腰歩行より少し楽になる気配もある。

ワイルドキャット・クリーク(渓流)沿いに走るワイルドキャット渓谷山道は、比較的平らで、自転車走行には適している。しかし、砂利道だし、渓谷なので眺めはよくない。渓流の向こう側はエルセリートやバークレーなどイーストベイ・ヒルズの最上部にあたるが、そこにも、開発された高級住宅が見え隠れする(写真)ことに驚く。
ティルデン広域公園(バークレーの裏山に相当)に入ってから、評判が高い自転車道ニミッツ・ウェイの方にも出てみた。こちらは舗装され走りやすそうだ。(しかし、荷台のカッコ悪い買い物ビニール袋は何だ。せっかくカッコいいマウンテン・バイキングをやって、ハイカーたちも振り向いてくれるというのに。)
ニミッツ・ウェイ自転車道は、イーストベイ・ヒルズの奥、深い断層沿いを走る。断層に沿って貯水池がいくつもつくられている。ニミッツ・ウェイの終点(起点)、インスピレーション・ポイント付近。

ここでスマホの電源が切れた。写真は終わり。もう午後5時半。コンコードまで行くのは無理だ。途中のオリンダに出てBARTで帰ることにする。あとは自動車も走る一般道。急坂が延々と続く。そこをスピードを上げて下っていくのは涼しくて気分爽快だが、しかし、これは反対側から来るとしたら恐ろしい登り坂になる。いずれにしてもきょうのルートは、イーストベイへの移動ルートとしては使えないな、との認識を確認した。

(しかし、何だね、マウンテンバイクをやる人は、わざわざ自転車を車に積んで山岳自転車道の起点まで来て、そこから乗り出すらしい。私のはそういう趣味ではない。普通の移動に自転車を使いたい。)