バスで6時間、ビシュケクへ
より涼しい土地を求めて、山国キルギスに行くことにした。アルマトイからキルギス首都ビシュケクまで鉄道は8~9日に1便しかないが、バスなら1日5便ある。しかも鉄道は15時間かかって5000円。バスは6時間で800円こっきり。どちらを選ぶべきか自明だろう。鉄道は、天山山脈の最北部支脈イリ・アラタウ山脈を避け大廻りしてビシュケクに入るかららしい。バス(道路)は、その途中で山を突っ切りビシュケクに抜ける。










警告:バスは「西ターミナル」までは行かない
私はウェブで古い情報を見ていた。バスはてっきり街中の西ターミナルに着くものだ、と思っていたが、昨年からオープンしている市北部の新ターミナルに着く。これまでの「西バスターミナル」は閉鎖されてしまっている(詳しい事情はこれがよいかも)。この辺は意外と日本人旅行者によるウェブ情報の方が新しく、主要な英語情報ばかり見ていた私は後れをとった。新バスターミナルは市中心部まで結構遠く(約7キロ)、事前に知っていないと混乱する。実際にはターミナル前に停まっている13番の市バスに乗ればいい(乗車時20ソム現金で払える)。バスターミナルからさらに北の国境まで行っている34番の市バスに乗っても市中心部に出られる。


ビシュケクのバスターミナル情報、流動的
今後、ビシュケク発着の長距離バスはすべてこの新ターミナルにまとめるという情報もあるが、現状ではいろいろ分かれているようで、よくわからない。少なくとも2025年7月24日現在で、英語が通じない中で辛うじてターミナル・スタッフから聞き出した限りでは、アルマトイやイシククル湖方面のバスは新バスターミナル発着になるが、タラス方面行きは、西ターミナルのさらにずっと西に設置された仮ターミナルから出るとのこと。幸い前記市バス13番がそこまで行っている(終点)。そこに行ってみると、そこからはタシケント行きやオシ行きのバス、マシュルートカなども出ているようだった(後述)。
カザフ語もキルギス語もロシア語もできないと、巨像の一部を手探りしているような歯がゆさがある。アフリカ南半分縦断旅行がきつかったけれど意外とうまく行ったのは、どこでも英語が通じたからだとわかった。なるほどアメリカは北から南まで、少なくとも私の通ったところは英国植民地の歴史があった。ここ中央アジアはロシア・ソ連植民地の歴史があり、私などは苦労するわけだ。そう理解できた。

