奇抜な形をした高層ビル通り

バクー空港から市内に入ってくると、例えば上記写真のような奇妙な形をした高層ビルが立ち並ぶのを見て度肝を抜かれる。市内で最も幅が広くかつ最長のヘイダル・アリエフ大通りだ。これに沿って、多数の奇抜な形をした高層ビルが立つ。市の中心部側から空港方面にこの通りを見ると、下記の通りだ。








アリエフ家の政権が30年以上続く
ところで、「ヘイダル・アリエフ大通り」「ヘイダル・アリエフ・センター」とよく出てくる「ヘイダル・アリエフ」(人名)とはだれか。ソ連時代からこの地の指導者で、独立したアゼルバイジャン共和国の第3代大統領だった人物だ(1923~2003年、大統領在位1993~ 2003年)。ソ連邦下のアゼルバイジャンKGB出身で、すでに1969年にアゼルバイジャン共産党第一書記についた。ブレジネフ、アンドロポフから支持を得て、1982年にソ連の第一副首相、共産党政治局の地位にも着いた。ゴルバチョフとはむしろ対立し、政治局から引退している。そういう人が、独立したアゼルバイジャンで大統領になった。この国の民主化が不完全な形で終わったことを暗示している。2003年の死去の後、跡を継いだのは長男のイルハム・アリエフで、この人が今でも大統領を続けている。その妻が、2014年以来、第一副大統領だ。
この国は石油で潤っているので、矛盾が危険なところにまで先鋭化しないようだ。大統領一家と中枢エリートは石油利権で富を得、同族主義がはびこっていると国際的な批判を浴びている。米NGO「組織犯罪と腐敗報道プロジェクト」(OCCRP)は2012年に、この長男イルハム・アリエフを「マン・オブ・ザ・イヤー」に選んでいる。(アゼルバイジャン国内からはこのサイトにアクセスできないようで、確認できない。)
市中心部付近の高層ビル
さて、ヘイダル・アリエフ大通りのビル街は、どちらかと言うと周辺部の新興ビジネス街だ。今度は市中心部を見てみよう。世界遺産にもなっているバクーの城壁都市(イチェリ・シェヘル)近くに、展望のよいハイランド公園がある(かつてのキーロフ公園)。ここに登ると市全体、そしてこの街が演出してくれるユニークな高層ビルの全体が見渡せる。下記の通りだ。










