アルマトイ 背景に天山山脈

天山山脈の懐に横たわるアルマトイ。Photo: Irene2005, Wikimedia Commons, CC BY 2.0.

正統的観光へ

アルマトイでかみさんと合流した。今後は正統的な観光旅行をしなければならない。ひねくれ街道、特殊な興味の自己流旅は一時お預け。幸いアルマトイ(人口230万、標高700~800m)は背後に天山山脈を控え、(大気汚染さえなければ)美しい街だ。正統的観光の対象には事欠かない。すでに10日前に来て基本的な場所は下見している。あれは下ごしらえ。その成果の上に、立派な旅を提供しなければならない。

コクトベの丘

市南東部の丘コクトベ(標高1070m)から市中心部を望む。

同上。
コクトベにはロープウェイで登れる。右手高層ホテルがソ連時代のアルマトイ随一の高級ホテル、カザフスタン・ホテル。
ロープウェイからの街の眺望。

共和国広場と独立モニュメント

街の中心に共和国広場(独立広場)があり、高さ28mの独立モニュメントが立っている。頂点には、紀元前5世紀のサカ族(スキタイの一派)の古墳から発見された金装束を身につけた「黄金人間」レプリカが立つ。ソ連時代末期、1986年12月にこの場所で大規模な抗議活動が起こり、治安部隊による弾圧で約200人が死亡している。
共和国広場の東に、コクトベの丘(写真中央)やアルマトイ・タワー(右手、山の上)が望める。
独立広場の前に立つアルマトイ市政府ビル。1979年に建造され、1980年2月からカザフ共産党本部として使われていた。独立後は、アスタナへの遷都以前、初代ナザバエフ大統領の官邸としても使用。2022年1月の反ナザバエフ暴動で放火され閉鎖されていたが、23年10月までに復旧した。

国立博物館の黄金人間

市政府ビルの左手(東側)に、国立中央博物館がある。
博物館の玄関ホール。
カザフの草原をかけまわった遊牧民の歴史などが詳しい。
カザフの象徴「黄金人間」が展示されていた。アルマトイ近郊イシク古墳から出土した紀元前5世紀のサカ族(スキタイの一派)の遺品だ。10代から20代の若者の遺体がまとっていた甲冑。トンガリ帽子から爪先まで4000枚以上の黄金片が縫い付けられていた。展示されているのはレプリカで、本物は国の金庫に厳重に保管されているという。

 バスと地下鉄で移動

市内の移動には市バスを使う。
地下鉄もある。
駅が深く、エスカレーターが長い。アルマトイの地下鉄は、ソ連式の中では比較的浅い方だというが。
自転車道も整備されているが、気温40度近くでは…。

モスクと教会

アルマトイ中央モスク。1890年以来の旧タタール・モスクが1987年に焼失し、1999年に新モスクが建立された。7,000人が収容可能で、ドーム直径20m、高さ36m。
モスクの内部。
ロシア正教会のゼンコウ教会も近くに。1904年建立。
モスクとキリスト教会の間にはさまれてあるのは市場。神と市場は深い関係? ソ連式建築のアルマトイ中央バザール。
果物のコーナー。
食肉コーナー。

手軽に高山を漫喫 メデウ渓谷

アルマトイは山に近く、4000m級のアルタウ山脈(天山山脈の支脈)が背後に広がる。特にメデウ渓谷には市バスで簡単に行ける。コクトベ・ロープウェイの乗り場あたりから12番のバスに乗れば、標高1700mのスケートリンクまで約30分、200テンゲ(60円)。スケートリンクも有名だが、観光客にとっては簡単に高山を体験できることが大きな魅力だ。
メデウ・スケートリンク。ここまで市バスで簡単に来れる。
そこからさらにシムブラク・スキーリゾート(標高2260m)まで4.5キロのロープウェイに乗る。2010年に完成。往復5,500テンゲ(1600円)。
シムブラク・スキーリゾート(標高2260m)まで来れば周囲は圧倒的な高山景観。下界の猛暑がウソのように涼しい。
さらに上に行くロープウェイがあるが、まあ、ここまで来れば十分だろう。
周囲を散策。
下界方面。もう少しくっきり見えて欲しいが。
何やら遊牧民の民族衣装でパフォーマンスしてくれる人たちも。