8カ月ぶりにBARTに乗った

コロナ禍でバス・電車は避けていた。8ヵ月ぶりに乗ったBARTはがらがらだった。壁のマスクを付けよの表示が寒々しい。2021年2月22日(月)午後2時頃、リッチモンド線バークレー付近で。BART(バート、Bay Area Rapid Transit)はサンフランシスコ都市圏の高速地下鉄・電車網。コロナ禍でも、乗客があまり居なくても、ライフラインとして運行し続けたBARTを高架線の下から敬意をもって眺めていた。

テニスの帰り、自転車が故障

友人とのテニスはきょうも4対4の引き分けだった。お互い進歩がないのか、それとも互いに同じく進歩しているのか。黙考しながら帰りの4時間サイクリングを開始すると、何やらタイヤがおかしい。回るごとにボコッボコッと上下動する。見ると、な、な、何と、タイヤが擦り切れ、小さい穴からチューブがはみ出し始めている。

パンクなど故障の修理道具は常備しているが、タイヤの外皮がだめになるのは想定外だ。これまでパンクを何度もやったが、いずれも家の近く。完全装備で出てくる遠出時には不思議にパンクせず、しかし、ついに発生したと思ったら外皮の擦り切れか。

このまま行ったら山の中4時間内にチューブが破裂する。自転車屋でタイヤを買うか。自転車屋この辺にあるか。BART(高速地下鉄)に乗って帰るか。いや待て、自転車屋に行くにも電車に乗るにもマスクが必要。(法的に義務付けられている)。よりにもよってこういう日にマスクを忘れている。マスクを買わねば。しかし、マスクをしなければマスクを売っている店にも入れない。どうすればいいのだ。マスク自販機など見たことない。ドラッグストアの前で「マスク売ってくれえ!」とドル札を振り回すのか。

すぐ解決策判明。友人の家がまだ近い。そこに行ってマスクを1枚もらえばいいのだ。そして、地下鉄に乗って帰る。家にならスペア・タイヤもある。

先月までだったら地下鉄という選択は考えなかっただろう。最近ワクチンを受けた。2回受けるうち、1回だけでも85%の予防効果があるという研究結果をニュースで聞いた。よし、BARTに乗るぞ。

8ヵ月、バス・電車に乗ってなかった

何と久しぶりのBARTなのか。昨年6月以来8カ月ぶり。いや、昨年3月からほとんど公共交通機関に乗っていない。自転車とともにBARTに乗るのは、おととし12月以来14か月ぶりだ。

おお、BARTエリセリート駅はがらがらだ。確かに通常でも週日午後2時だとすいているが、これほどではない。
駅のホームからゴールデンゲート橋もよく見える。なつかしい。サンフランシスコ都市圏に住んでいても、金門橋を見るのは15ヵ月ぶりだ。
電車の中もがらがら。おお、私はこの日常交通機関の乗車記をブログに出そうというのか。それほどまでに珍しい画期的なことになったのか。  自転車の側壁くくり付け方を忘れてしまい、まごついた。  このコロナ禍のご時世に、暇な退職老人が真昼間からラケット持って自転車で地下鉄に乗り込んでくる! 私が見たら憤慨する。しかし、幸いほとんど人がいないので安心。  お、路線図を見ると、このリッチモンド線の終点が北サンノゼ(ベリッサ)駅まで伸びている。(私が日本に帰っている間の2019年12月に開通した)。これで家(コンコード)からシリコンバレーまで比較的簡単に行けるぞ。
車窓からサンフランシスコの高層ビル街が見える。左手の山がツインピーク。サンフランシスコ圏に住んでいるのに、サンフランシスコがなつかしい。2回目ワクチンが済んだら繰り出してみよう。
オークランド市の中心街で地下に入る。サンフランシスコから湾をはさんだ対岸の「副都心」。
オークランドの19番ストリート駅。ここで乗り替えた。やはり駅はがらがら。自転車を乗せられるエレベータがどこにあるかなど、ゆっくり確認できた。
乗り替えた列車は新型だった。サンフランシスコ空港からサンフランシスコ中心部を通って都市圏東部コンコードからアンティオックの方まで行っている。こちらは乗客も少しは多かった。
新型車両は自転車の置き方も異なる。1カ所に3台置ける。前方の留め具に前輪を差し込む方式。
メジャーな乗換駅マッカーサー駅。どこかで聞いた名前でしょ。
私が苦労して登り下りしているイーストベイの山並みをあっと言う間に越え、やがてディアブロ山(1173m)が見えて来る。ウォルナットクリーク市付近。
延々と住宅街が続く。
コンコードのBART修理場が見えて来ると、、、
はい、わが拠点コンコード駅に着きました。間引き運転で待ち時間も長いが、それでも4時間の苦難の自転車行に比べるとあっという間だった。