ニューヨークにも青葉の季節が来た ―「葉桜」を求めて近所を散歩

目に青葉、芝むこう摩天楼で、初スイカ

なんちゃって。

皆さま、いよいよニューヨークにも初夏がやってまいりました。この陽気で木々の芽も一斉に吹き出、みずみずしい青葉が町中に現れています。

桜の花を愛でに街を行くように、緑の鑑賞をするため近所のブルックリン住宅街を歩いてきました。いいですね、緑は。日本の新緑も同じように美しいでしょうが、長く厳しい冬をくぐってきたニューヨークでは、初夏の日差しの下にかがやく緑がことのほか美しい。

私は花より緑の方が好きです。部屋にも葉だけの植物をおいています。花はどうも人工的な気がして。実際、花は造花であまり変わらないのですが、緑は人工物だとすぐばれます。あのうるおいのある自然の緑は簡単にまねできないのです。そして、葉は光と反応して栄養をつくりだし(光合成)、実際に仕事をしています。花は、鳥や昆虫をたぶらかすだけで……いや、たぶらかして種の存続(受粉)をさせるのだからこれも重要か。

先週3日連続で30度を超す日がありました。冬から一挙に真夏です。冷房のない部屋に居るのが耐えられないほど。ニューヨークは暑さと寒さが極端です。前線の通過で気温がいっきょに上下する。大陸性気候ですね。その点、日本は海に囲まれ、寒暖の差が抑制されています。

3日間30度の後は、また20度前後の普通の気温に戻りましたが、これを機に一気に夏支度に変えることができました。ももひきを脱ぎ、厚毛布をしまい、扇風機を出しました。

おお、目に青葉。
住宅街の緑。
住宅街を覆う街路樹の新緑。
若木の緑も天に登る。

地下鉄9番街駅(左手前方が入口)のまわりも緑。

サンセット公園に行ってみましょう。
サッカー場周辺。
芝生をおおう鮮やかな緑。
芝生の緑もうれしい。これが枯れて雪に覆われていた季節を知っている者には特に。(黒い点は鳥)
お昼寝する人も。
セントラルパークはこんな感じでした。先週の30度真夏日。

ついでに近隣紹介: 「快楽老人」の憩いの場

中国起源の漢字というのは日本でも使っているが、用語やニュアンスが微妙に違うので、おかしい時があります。私のすぐ近所の中国語の看板に下記のようなものがあります。「快楽老人日間活動中心」。英語表記もあるので大体の意味はわかりますが、何か極楽のようで、一旦入ったらもう出られない感じがしてまだお世話になっていません。

その隣に、子ども向けの「天才補習中心」というのがあるのがこれまたすごいと思います。

ついに皇家に入った

これもすぐ近くにある中国レストランですが、「皇家」。私のような者が入っていいのか大いに不安なのですが、先日、意を決して入ってみました。やや狭いスペースに多人数用の丸いテーブルがいくつかるある典型的な中国料理店でした。昼だったので安いメニューもあり、6ドル95セントのチキン・チャオメン(焼きそば)を食べました。私もついに皇家の一員になれました。