ウィーンからザグレブ、スプリトへ

ウィーンからいっきょに、クロアチアのアドリア海沿岸の街スプリトに向かった。途中乗り換えのザグレブ(クロアチア首都)で2時間あき、市内観光ができた。ウィーンは厳寒だったが、ザグレブは日本程度。ちょうど今回の旅に出た頃(11月初め)のニューヨークの気候に似ていた。イチョウの紅葉が残っていた。

そしてウィーンを出たときからだが、晴れていた。この旅で初めてだ。大西洋からの厚い雲も、いくつか山を越してきたので、切れるのだろう。ザグレブも晴れて、いっそう南の国に来た感じがした。

そして、さらに南の海岸沿いのスプリトまで来た。昨日までの北方ヨーロッパとは気候も街の様子もまったく違う。バスの外気温寒暖計は13度を指していた。夜でまだよくわからないが、まったく別の地中海世界が開けている予感がする。

バスはウィーン発午前7時。珍しく余裕を持って出発40分前にバスターミナルに行ったら、何とバスターミナルがまだ閉まっている。氷点下5度の寒さの中、皆外で待機している。バスの発着は6時から始まっているのに、ちょっとひどいのでは。
外で野宿をしているバックパッカーも居た。厚い毛布にくるまりビニール袋も巻いている。恐れ入った。上には上が居る。
7時ちょうどに出発。これまでずっとそうだったが、オフシーズンの常として、バスはがら空き。午前8時くらいに日の出となった。晴れているのがうれしい。
バスは山地越えに入る。オーストリア・アルプスの東端。さほど急峻でもない。雪が積もっていた。
峠を越えると雪はなくなった。
オーストリアからスロベニアに入り、スロベニアからクロアチアに入るところで国境検問があった。クロアチアはまだシェンゲン協定に入っていない。外に出ると寒い。
クロアチアの首都ザグレブに着いた。ここでバスを乗り換える。2時間余裕があるので、街に出てみた。ターミナルですぐ市内地図が入手できたのはよい。青い市電が走っていた。
公園に、イチョウの見事な紅葉が残っていた。確実に南に来ている。
ザグレブの中心、共和国広場周辺。交通の要衝でもある。クロアチアは人口4400万人。1991年にユーゴスラビアから独立。2013年にEUに加盟したが、シェンゲン協定、ユーロ圏ともに未加入(自国通貨クーナ)。首都ザグレブの人口は80万人。2時間で歩き回るのにはちょうどよかった。
共和国広場周囲に屋台が出ている。後方の階段を上ると本格的な青果市場。
青果市場の賑わい。後方に大聖堂。
オレンジは地中海地方の特産。
クロアチア・カトリック教会の中心、ザグレブ大聖堂(聖マリア被昇天大聖堂)。高さ107メートルでクロアチア国内で最も高い建造物。1095年に建設がはじまったという。改修中だが、修理箇所を、広告ではなく、建築を模した絵で覆っている。ウィーンのヴォティーフ教会のやり方とどちらがよいか。
ザグレブ中央駅前の公園で。