モンテネグロで歯医者に行った

モンテネグロ・首都ポドゴリツァで歯医者に行ってきた。前歯の差し歯が外れたので、ホテル近くの歯科医で付けてもらった。(10年近く前、学生とのバスケで前歯を折り、中ほどからの差し歯にしている)。

2ユーロ(260円)だった。うれしかった、というよりびっくりした。元共産圏は医療費が安いと聞いていたがこれほど安いとは。確かに簡単な治療ではあった。しかし、取れた差し歯を削って調整し、接着剤で元の位置にくっつけ、しばらく押さえて、はみ出た接着剤を削り、とそれなりの手間がかかった。日本の歯医者と同じような近代的設備があり、院内も清潔だった。

「はい、終わりだよ」てな感じで放り出され、治療代請求を待つと、医者が「え、まだ居るの?」という感じ。紙幣をめくる動作をして「How much?」と聞くと、同じ部屋に居た事務員(看護婦?)と目を合わせ、「2ユーロ」と紙に書いた。

本当は無料だったけど、チップという意味で二人分を払ったのかも知れない。住宅街にある小さな歯科医で、もしかしたら無料診療所なのかも知れない。あるいはモンテネグロでは医療費はすべてただか(調べると、そんなことはない)。バルカン諸国の病院はどこも混んでいると聞いてほぼオープンと同時に行ったのだが、私以外患者はだれも居なかった。相手も医者と事務員の2人だけだった。

この歯医者さん(一番右手)にお世話になった。新興団地住宅街の歯医者さんという感じの診療所だった。
ちょっと歩くと、草原になり、バルカンの山々がよく見渡せる。