ニューヨークは意外と安全

おい、おい、ここはアメリカだよ、ニューヨークだよ。
それなのに、夜の10時に、近くのサンセット公園に行くと、人がわんさか居て、フットサル場に明かりが煌々と照り、子どもたちがサッカーをしている。その隣のバスケ場も4つのコートが満員で、若いもんもおじさんも子どもも玉入れをしている。

サンセットパークのサッカー場。昼は人が少ない。
公園のサッカー場は昼の方が人が少ない。

子連れで来て芝生で夜のピクニックを楽しむ家族、おいおい乳母車のお母さんも居るではないか。家で赤ちゃんが寝つかないからか。昼間からやってる中国系中年男女のフォークダンスはいよいよ盛りで音楽も活気づき、な、な、なんと芝生の広場では大きなスクリーンを設けて夜の映画会をやっているではないか。

中国系のダンス趣味の会活動
近くの公園では中国系のダンスの集まり。音楽をかけてのこの活動が夜の10時過ぎまで続くのだ。
サンセットパークの子どもの遊び場。
子どもの遊び場も夜になっても人が絶えない。

ニューヨーク市が、いろんな公園で夜の映写会をやっている。マンハッタン中心部の華やかな公園だけでなく、こんな住宅地の公園でもやっているところがすごい。この間は米政府とたたかっていたジョン・レノンのドキュメンタリー「ジョン・レノン, ニューヨーク」をしていた。さすがリベラルなニューヨーク市だ。約100人が芝生の上で見ていた。

ニューヨークってこんな街なのか。夜は怖くて出歩けないと聞いていたが。サンフランシスコでも、夜の公園はドラッグディーラーの暗躍の場なので近づくなと言われていた。名古屋の天白公園に夜行ってみい。電気が消えて人っ子一人おらず、暗闇だ。ぶらっと行ける貴重な若宮大通りバスケコート(高速道路下)は夜9時で閉められる。その辺の児童公園でサッカーやっている子どもたちも夜になると追い出され、「夜間は球技禁止」の貼り紙。我ら高齢者が支配する社会で、近隣公園の子どものスポーツは騒音でしかなくなった。苦情が出て行政も動く。

ハノイのトンニャット公園だって、夜9時になれば門が閉まる。人は帰らないが。セレベス島マカッサルの中央公園では、テロ対策のため、やはり夜は出入り禁止だった。なのに、このニューヨークの夜の公園が…。

きょうから夜のジョッギングを再開した。柔軟体操など一連のメニューがある。じいちゃんがそんなことを黙々とやっていると異様なので、日本では人が居なくなった夜の公園に行ってやっていた。しかし、ニューヨークでは夜でも人が多くて、ちょっとカッコ悪い。坂の多い公園を黙々と走りだすと、背景にはマンハッタンの明るい高層ビル街が映える。こんなもったいないような光景の中でジョッギングをしていいのか。

さすがに、10時半になると、フットサルコートの電気は消える。が、他の街灯はついていて、熱心なバスケプレーヤーや中国フォークダンスの面々は残っている。これなら私も真夜中まで居られそうだが、せっかく身に着けた早寝早起きの習慣をこわしたくない。早めに帰って寝た。