表題の記事を『国際文化研修』2018年8月号(全国市町村国際文化研修所発行)に書かせていただきました。下記はそのさわり。
「世界の首都」の自負
ニューヨーク市には5区(ボロー、同時に郡=カウンティ)あるが、そのうちのブルックリン区の住宅街に住み着いた。近くの公園からマンハッタンの壮大な高層ビル群を眺めると、実際はのんびり暮らしているだけなのに、世界の最先端を生きているような錯覚に陥る。危険だ、と戒めている。
ニューヨークでは、「世界の首都」「世界クラスの都市」「世界最大の…」などの言葉に出会うことが多い。以前、住んでいた西海岸サンフランシスコではそういう言葉はまず聞かなかった。かの地もおひざ元にシリコンバレーをかかえ、世界をある意味先導しているのだが、「世界一」の観念は浮かばない。だが、世界的企業が集積する大都会ニューヨークは異なるようだ。国連本部もあるので「世界の首都」でもさほど間違いではないのかも知れないが、「ニューヨークの世界一の地下鉄網が…」などと言われると、勘弁してくれと言いたくなる。故障ばかりで、日本や上海の地下鉄の方がずっと進んでいる。
続きは、https://www.jiam.jp/journal/100-06-01.pdf
(小見出し)
- 合併で大きくなったニューヨーク
- 2万近い米国の自治体数
- 公園で映画、野ざらしピアノ
- 安全になったニューヨーク
- デジタル化先進都市
- 移民の街