コロナ禍でも外に出よう:家の近くの散歩道

コロナ禍で家に居ることが多くなったが、用はなくともできるだけ外に出てみたらいい。犬も歩けば棒に当たる。家の周りでもちょっと歩いてみれば、何か新しい発見はあるものだ。きょう歩いたら、近所の裏木戸に下図のようなポスターがあるのを見つけて、げらげら笑った。

通常こういうところには犬の絵柄があり「猛犬に注意」などと書いてあるものだ。ところがここでは、「犬のことは忘れろ、家主こそあぶないぞ」と書いてある。銃口がこちらを向いている。

げらげら笑って写真を撮って、しかし待てよ、これは相当なブラックユーモアだぞ、と思った。つい最近も、アトランタやネバダで大量銃撃殺人が起こっている。アメリカの銃社会にはうんざりだ。なのに、ここでは惜しげもなく銃口をこちらに向けている。

犬より家主の方が危険だぜ、の警告ポスター。

ま、それは刺激的な発見だったが、春爛漫の小川沿いの散歩道を歩くのは気持ちよい。

近くの名もない小川に沿って続く散歩道。失礼、ちゃんと「ガリンド・クリーク」という名前のある川だった。
同上。
ガリンド・クリークは乾燥する夏には干上がってしまう。今は、冬の間の降雨を集めわずかならが流れている。
これは水芭蕉か。
ユーカリの木が樹皮を落とし、白い木肌をさらしていた。衣替えをするときもあるらしい。
10分ほど歩くと、市立マーカム自然公園に着く。小さな芝生広場もある。個人から受け継いだ自然地域を市が所有し、近所の住民で構成するNPOが保全にあたる。
広場の周囲に「国際ガーデン」があり、世界各地の地中海式気候地域を中心とした地域ごとに植物を育てている。地中海式ではないが、日本庭園のようなセクションもあり、日本や中国の植物が植えられている。
そこにちょうど満開になった桜が。しかし、ちょっと違う。ソメイヨシノよりピンク色が強い。標識を見るとAkebono(アケボノ)と書いてあった。知らなかったが、アメリカでソメイヨシノが他と交雑して生まれた新品種らしい。木が小ぶりで病害にも強く、日本でも増えていると聞く。
マーカム自然公園の主要部は、このマーカム夫妻が住んでいた敷地。自然の森をはぐくんでいた。1966年に、自然を保全する約束で土地を市に売却した。市民の遺志で都市部に残された小さな自然地域。