「魔女の宅急便の街」
バルカン半島を北に向かう途上、ドゥブロブニクとスプリトを訪れた。4年前に来たところだ。同じところの旅行記は書かない方針だが、しかし、やはり美しい。写真だけでも載せたい。季節も前と違うし。
ドゥブロブニクからスプリトへ
ローマ皇帝宮殿の街スプリト
スプリト旧市街は古代ローマ帝国ディオクレティアヌス帝(在位:284年 – 305年)の隠居後の宮殿だった。健康を害した帝は、自分の出身地であるこの地に隠棲し余生を過ごした。その後、一般人が住みつき城壁都市に変化。住居が無秩序に付け加えられ、店舗が掘り込まれ、不思議な都市空間となった。
夫婦旅行のメリット
バルカンで珍しく日本人旅行者の方に会った。しかもベオグラードまでのバスの中とサラエボ市内の2カ所で会い、いろいろお話させて頂いた。その方(お互い名前を聞かずでしたね)も、私と同じように教員生活を終えて、退職後、自由な旅に出たところだった。私が妻と旅行していると知って「いい考えですねえ」と痛く感心して下さった。8カ月にも及ぶ長旅、しかも相当厳しい貧乏旅行を、いくら旅好きのカミさんでもずっと一緒にしてくれるわけにはいかない。そこでその中の一部期間をたまに一緒の旅にする、というパターンで私たちは夫婦旅行をしている。それがとてもいい考えだと感心し、取り入れて下さる雰囲気だった。
で、そうか、これは他の人にも参考になるかもと思い、ここで書くに至った。今回も私のこれまで8カ月の旅のうち、2回ほど現地でカミさんと落ち合い、1カ月程度ずつ、夫婦旅行をした。単独旅行も楽しいが、夫婦旅行もいろいろ現地の別の側面が見えて楽しい。この2回目の合流はイスタンブールからベオグラード、サラエボ、ドゥブログニク、スプリト、ザグレブ、ブダペストまでだった。
単独旅行の場合は、人が行かないようなマイナーな場所にも行くが、カミさんがいっしょではそればかりという訳にもいかない。イスタンブール、ドゥブロブニク、スプリトといったメジャーな観光地にも行く必要がある。それで「再訪」となった。カミさんもそれで満足するし、私も、すでに「勝手知ったる」の場所なので、有能なツアーガイドの役割が果たせる。互いにウィンウィンなのではないか。いやいや、こんなことでもしなければ、家族的責任をほっぽり出して外国をフラフラしていることの申し開きがたたない。
また、こういうパターンを続けるうちにだんだんカミさんも厳しい貧乏長期旅行に慣れてくるのではないか、ということも私としては狙っているし、旅が嫌いではないカミさんとしても、かなり珍しいところに(しかも安く)行けるのでまんざら不満でもなさそうに見える。そんな話を聞いて、なるほどそれはいい考えだとくだんのX氏が言ってくれたのだ。
X氏様、残念ながらサラエボ以降お会いしなかったですが、次は奥様といっしょに旅しているところに出くわすのを楽しみにしています。
首都ザグレブへ
ついでにクロアチアの首都ザグレブへのルートも紹介しておこう。