2017年、マウンテンビュー市議会がグーグル本社建物の建設を許可したことを伝えるニュース。KPIX CBS SF Bay Area, Mar 8, 2017
シリコンバレーはサイクリングに向いている
テニスでひざ裏のスジをのばし、よろよろ歩きしかできなくなった。やむを得ない、自転車遠出をしよう。(使う筋肉が違うからだろう、走れなくとも自転車はこげる場合がある。)
きょう(5月9日)は、シリコンバレー・サイクリングとしゃれこむことにした。しかし例によって計画性がない。午後1時頃になって突然行く気になった。そうだ、日曜だからどこもすいているぞ。日も長くなってきたから午後8時くらいまでは明るいだろう。
コロナ禍で、BART(高速地下鉄)は30分おき。途中乗り換えで終着・北サンノゼ駅に着いたのは3時になっていた。そう、1年前にBARTウォームスプリングス(フリーモント)線が2駅延長され、シリコンバレー中心部サンノゼの北辺あたりまで郊外電車で行けるようになった。
きょうは、この延長路線を体験することと、この北サンノゼ駅からグーグル本社まで自転車で行くのが目的。帰りは近くのマウンテンビュー駅から昔懐かし重量鉄道カルトレインで、サンフランシスコ回りで帰ってこよう。
時間がやや押し迫ったが、実に快適なサイクリングだった。コロナ禍で道路の車が少ない上に、日曜日だ。どこもゆるゆる交通で、自転車レーンがなくとも安全にこげた。いろんなIT企業を通るが、人がほとんどおらず、しかし外からならいくらでも見放題だから、観光には最適。天気もいいし(まあ、いつもだ)、風もあってそんなに暑くもない(向かい風だったのが玉にキズ)。
しょっちゅう山を越えてイーストベイ通いをしている身には、シリコンバレーのまったいらな地形は願ってもない条件。広い郊外平原にIT企業が散らばるシリコンバレーは観光サイクリングに絶好の場所といえる。しかも海辺の湿地帯、小川沿いの自転車道、散在する公園など自然景観にも恵まれている。グーグルなんて海辺自然公園のすぐ隣。本社建物群の真ん中を小川沿い自転車道が走っているのだ。
モフェット飛行場周辺にIT企業の集積
シリコンバレーに広大な自然地域
グーグルが拠点を構える場所
実は、本当のグーグル本部は別に?
主要IT企業の本部建物としては、クパチーノにあるアップル本社ビルが有名だ。円周1.6キロ・ドーナツ形の「宇宙母船」型の建物は圧巻で、グーグルの新社屋も顔負けする。しかし、Jesus Diazさんのこんな意見がある。「本当のグーグル本部は実は秘密の場所につくられている、と私は思いたい。おそらく地球のマントル深く、あるいは遠く離れた火山島にあり、レーザー光線を出すサイバーシャークに守られている、と。」
重量鉄道カルトレインで帰る
サンアントニオを午後8時10分に出て、終点サンフランシスコに9時20分着。ちょっと遅くなった。さらに、暗くなったので、カルトレイン駅からマーケット通りのBART駅まで道に迷った。そういえば、カルトレイン・サンフランシスコ駅に来たのは20年ぶりだ(通常は南のミルブレ駅でBARTに乗り換え)。BARTプラットホームに降りたときには何と最終電車の直前。コロナ禍の特別スケジュールのようだ。あやうく夜の山道を6時間自転車こいでコンコードまで帰るところだった、と胸をなでおろす。やはり旅は小さなものでもスリルがあり、ボケ防止にいい。